寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

地域セーフティネット

南星台の紹介、スライドを使って

今日は、午後から交野市・交野市社会福祉協議会が主催の地域セーフティネットシンポジウムに出席しました。
社協は地域においてセーフティネットの構築は急務と考え参加しました。
参加者は、交野市内の校区福祉委員、ボランティア、福祉関係者、市民が参加していました。
最初に講演として大阪教育大学助教授の新崎国広先生が「地域の福祉力」をテーマにセーフティネットの重要性をお話されていました。
内容(要約・箇条書き)

  • セーフティネットの最終は行政である。(憲法25条の生存権保障)しかし、行政や専門機関だけではセーフティネットは構築できない。
  • 行政、民間それぞれが役割を明確にし機能し連携することが大切。
  • セーフティネットは、地域での支えあう仕組みである。
  • 福祉の問題は、社会的孤立==≫社会的孤立を防ぐのがセーフティネットである。
  • 在宅福祉から地域福祉へ。地域で生活するだけでは地域生活者ではない。
  • 地域の中でみんなと手をつなぎつながっている中で生きているのが地域生活者。
  • 地域で孤立を防ぐための取り組み=セーフティネットこそが地域の福祉力である。
  • それを行う、住民パワーが求められている。
  • 住民パワーは生きがいづくり
  • 生きがいとは、岡村栄一氏の言葉を引用して「人は必要とされることが必要である。」=住民誰もが主人公
  • 今、必要な地域のつながりを上野谷先生(同志社大学教授)の言葉を引用して「助け上手と助けられ上手」を地域に増やしていく。お互い様の地域づくり。
  • 助けられ上手は、今日の自立を指すものである。===≫自立とは、人の助けを受けながらでも自分の生活、人生を自分らしく生きることである。

福祉は一部の人のだけのものではない。ふくし=「ふだんのくらしのしあわせ」=憲法13条幸福追求権

講演の後
交野市社協セーフティネットモデル校区で指定した校区(星田小学校区、郡津小学区)の取り組みの報告がありました。
○郡津小学校区(松塚地区)での取り組
高齢者サロン、子育てサロン、男の喫茶、男の料理など参加者を募って取り組むことを受動的福祉と位置づけ受動的福祉から能動的福祉として、ラジオ体操、太極拳、公園美化や個別援助体制(利用者の募集とサポーターの募集)などを通じて地域で参加できる活動を作り広げていく活動へと広がっている報告があり、多くの住民参加によりセーフティネットへとつながっているのではないかと報告されていました。
○星田小学校区(南星台地区)での取り組み
自然環境=ホタルの里づくりから不法投棄のないまちづくり、緑化運動(花を飾る活動)そして、そこで出会ったメンバーとつながりながら、地域行事、勉強会、不法投棄警戒活動、そして、子どもたちの登下校時の見守りを小学校、PTAと協力して行うまでつながっていった。新しい取り組みとして、元気アップ作戦を保健師と連携して「転倒予防」活動を行ったりと広がりをつくっている報告がありました。

共に自分達の町は自分達でよくするんや!!という意気込みが強く伝わってきました。そしてまた、地域の特性を生かして、福祉活動だけでない取り組み行いながら地域の人々とつながっていく展開をしていることが特徴と感じました。

セーフティネットは多くの地域の人々とつながりながら社会的孤立を防ぐため、行政、関係機関、地域がスクラムを組んでいく取り組みと感じました。とても参考になるシンポジウムでした。

(職員T)