寝屋川社協職員の日記

寝屋川市社会福祉協議会の活動の中で「心に残った出来事」「地域の活動」を書いています。

寝屋川教育フォーラム2006

フォーラムのチラシ

市民会館で、教育委員会主催で、「寝屋川教育フォーラム2006」が開かれました。福祉教育コーディネーターと職員Tで参加者として出席しました。会場は、学校関係者、PTA、民生児童委員、自治会関係者や他市からも参加があったようです。2階席まで埋まるぐらいたくさんの方が参加されていました。

内容は2部構成で、1部が実践発表、2部がシンポジウム

1部実践発表「キャリア教育に取り組んで〜小小・小中連携による9年間のカリキュラムづくり」
寝屋川の第6中学校区=第6中学校、第五小学校、国松緑丘小学校の取り組みについて各校からリレー発表がありました。
この発表の中で、第五小学校から、5年生での取り組みで福祉体験学習での取り組みの紹介がありました。発表に中で「社会福祉協議会の協力のもと、アイマスク体験を実施しました。アイマスク体験を通じて、バリアフリーユニバーサルデザインについて学び、「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせ=ふくしを学びました。」との報告がありました。この体験を行う前に事前学習の取り組みの紹介もありました。このようは報告以外に小学校1年生から中学校3年生までの9年間での取り組みの紹介がありました。

  • キャリア教育とは・・・・・・国の報告書では「児童生徒一人一人の勤労感、職業観を育てる教育。児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育成します。」と定義しているようです。

2部シンポジウム「キャリア教育の可能性〜ニート・フリーター問題を越えて〜」
香山リカ氏(精神科医帝塚山大学教授)、児美川孝一郎氏(法政大学助教授)、西田芳正氏(大阪府立大学助教授)の3名がシンポジストとして問題定義などをされていました。

印象に残った内容は・・・・・・
香山氏
最近の学生は、就職に対していろいろな不安を持っている。ジョブカフェの相談員からの話などで若者が「私にあった仕事はあるのでしょうか?」「面接はうまくいくでしょうか?」「電車通勤できるでしょうか」などなど、自分自身に自信がないのか?社会に役に立つのか?といった「私は必要な存在か?」という話につながる。仕事に就く以前の悩みが多い。その一方、「この職場がいいんじゃない?」といったり、「みんなも同じ」という感じで伝えるとある学生は「わたしは、そんな仕事しかできないいんですか?」「私は他の人とは違う」といった話があり、不安な一面と特別視されたい一面が両極端にあり、メンタル面でのケアの大切さと難しさを話されていました。
西田氏
ニート、フリーター問題は、教育面だけでなく、生活支援そのものである。学生本人だけでなくそれを取り巻く環境要因への対応も必要。家族への支援は大きい。また社会システムへの働きかけも必要である。教育と福祉の連携を話されていました。
児美川氏
キャリア教育への支援を行っている中で、特に小中学校での取り組みで危惧する点がある。キャリア教育を「職業観」というポイントに置き過ぎているのでは?義務教育の段階から、将来の「仕事」像ばかり作るのがキャリア教育ではない。就労感という、意欲をつくるもので、将来社会にでて必要となる知識などを体験などを通じて学ぶものである。職業体験をさせて感想文だけかかせるだけがキャリア教育ではない、事前、事後の取り組みが大切である。将来ビジョンを築きながら高校、大学で職業観を現実的に創り上げるべきではないかという話でした。

この3者の話と実践発表を通じて、福祉教育とキャリア教育の共通性が多くある事がわかりました。体験的な気づきのワークで生きる力」つけていくことの共通性と「体験だけで終わって感想文だけで終わっている」ことへの危惧が共通している。

福祉教育の担当者として、参考になることの多いフォーラムでした。