寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

子どもを守る市民集会〜子どもを守る地域ネットワーク〜

プライベートの話ですが、2010年2月6日寝屋川市民会館で、寝屋川市主催の「子どもを守る市民集会」〜子どもを守る地域ネットワーク〜に参加してきました。参加者は、1000人近くいたかと思います。日頃仕事でお世話になっている。福祉委員、自治会長、民生児童委員の方々ともあり、以前、福祉教育でお世話になった教育委員会の職員の方々ともお会いしました。
この集会は、以前寝屋川市内の小学校内で起こった教師への殺傷事件を発端とした、「子ども安全、学校の安全、地域の安全」についての集会でした。毎年開催され、私は初めて参加しました。
今回は、取組み報告として、?第四中学校区内の小中連携、小小連携をとりいれた「地域安全マップづくり」についてでした。報告は、第四中学校区学校支援地域本部のメンバー、学校支援ボランティアのメンバーでした。?第七中学校の生徒による「七中安全キャラバン隊」による防犯劇の取組についてでした。報告は、七中の安全キャラバン隊のメンバーでした。

1つ目の四中校区内における地域安全マップは、中学校区内にある明和小学校、梅が丘小学校3年生児童と四中生がサポーターに入り、地域の方々も一緒になって、取り組んだ事例でした。安全マップづくりの企画には、学校支援地域本部の方々も入り準備、当日の段どりなどもおこなったとの報告がありました。当日は、立正大学の小宮教授からの安全マップ作りにおける説明などもあったようです。また、地域としの安全についての取組みでは、学校支援ボランティア、見守り隊などが登下校におけるあいさつ運動も含めた見守り支援活動の紹介がありました。

2つ目は、七中生が主体的なって、地元の小学校、幼稚園児に対して、防犯劇を披露しながら、児童、園児に「安全意識」をもってもらう取組みの紹介でした。この取組みは、七中を対象に行った安全マップ作りや、地域の方々による見守り活動を通じて中学生自身が「私達にできる取組みはないか?」ということを起点に、生徒会メンバーが中心となって、平成19年度から防犯劇に取組み、生徒間で引き継がれている取組みでした。そのキャラバン隊のメンバー自身が報告し、また実際に参加に防犯劇を披露してくれました。(この取組みは、寝屋川社協のボランティアセンター通信でも以前紹介したことがあります。)

その2つの報告を受けて、大阪教育大学准教授の新崎国広氏から、講評と「地域で育む子どもの安全・安心、今とこれから」と題した講演がありました。
新崎先生とは、福祉教育つながりで寝屋川社協の取組みや、学校と福祉委員会、ボランティアグループがつながった福祉体験学習の実践にも関わっていただいていました。
新崎先生からは、取組み報告として、学校、保護者、地域が連携する時がきている点、子どもの安全への取組みだけでなく、学校教育と地域、保護者がつながって「地域の子どもは地域で育てる」というスローガンにおいて実践の段階にきている話がありました。また、子どもを主体者として「自分たちでできる」ことを考えそれを実行に移してきた取組みは、「総合的な学習の時間」が本来目指してきたことである。という話でした。
また、子どもの安全を考えることは、地域の安全にもつながる。「管理、監視」の安全対策ではなく、「解放、交流」による地域全体で取組み活動が求められているという話でした。また、安全と福祉は非常に近い物と説明があり、福祉教育で学校と地域、福祉委員会が連携して取り組んでいる体験学習も「解放、交流」の要素があり、お互いの顔が見える関係となる。福祉教育での学校と地域とのつながりは、子ども安全にもつながると説明もしていただきました。

今回の集会では、安全と福祉の関係性、大きく関わっている点などの話もあり、寝屋川社協校区福祉委員会、ボランティアグループが教育委員会、学校とのつながりで取り組んでいるものが地域の福祉力、地域の安全にもつながっているという関係性を整理していただき、今後の取組む上でも非常に興味深い話でした。

(職員T)