寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

2月22日認知症フォーラム参加報告

2011年2月22日 寝屋川市立市民会館・大ホールで寝屋川市主催・認知症フォーラムが開催されました。
当日、来場者数は756名(福祉委員、民生委員、介護保険事業所、市民活動団体、市民などの多くの方々が来場していただきました。)

当日スタッフは、市高齢介護室職員、市内地域包括支援センター職員でした。

1階ロビーでは、地域包括支援センター、各地域包括の紹介PR、認知症についての啓発パネル、各包括エリアで取組んだ地域資源マップの掲示が行われました。

西北地域包括も、「せいほくちゃん」という包括PR(模造紙)を掲示し、8月から11月に掛けて校区福祉委員会単位で開催した地域資源マップを掲示しました。

さて、内容は・・・・・・
内容
1部 講演
「〜みんなで考えよう!〜認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」
講師:永田 久美子 (認知症介護研究・研修東京センター)

スライドを用いて説明していただきました。
ポイント
・関係機関、団体、個人、当事者(家族)とつながることで解決力は高まる。
認知症を発症しても、本人は、本人なりの想いを持っている。できることもある。
認知症の症状は、周囲の理解、環境などによって、左右される。つくられた症状もある。問題行動という表現があったが、これは、本人がそうしているのではなく、周囲が問題を作り上げてしまっていることもある。
・作られた症状(障害)は、地域、一般の人たち、マスコミ、家族、周囲の人、医療、ケアの関係者によって、作られることもある。正しい、理解をすることが大事。
・周囲の人たちが戸惑い、困っているが、一番困って苦しんでいるのは、本人であることを理解すること
・世代を超えて、さまざまな取組みが全国各地で進んでいる。マネするのではなく、参考にして、寝屋川市にあった取組みをしてもらいたい。

≪全国各地の認知症の当事者や子ども達とつながった取組み事例をスライドで紹介≫

・本人目線で地域とのつながりを把握することで、様々な人とのかかわりが見えてきた。それらの方を「良き理解者」となってもらい支援の輪に入ってもらう。日常生活の中で、意識化することで支える地域力は高まる。

続いて・・・・
1部:認知症地域支援体制構築普及促進事業の取組み報告
プロジェクト会議報告
地域資源マップづくり報告
認知症ケア研修報告
絵本で学ぶ認知症の取組み報告(キャラバンメイト)
    ※寝屋川市立第1中学校1年生対象の取組み
男性介護者のための認知症勉強会開催に向けた取組み
医療の連携について(医師会からの報告)

以上の取組みをリレー方式で関わった包括支援センター職員やキャラバンメイト、市高齢介護室職員、医師会会長から報告がありました。

休憩をはさんで・・・・・

2部 パネルディスカッションでした。
パネラー
和光校区福祉委員会委員
梅が丘校区福祉委員会委員
寝屋川市老人介護者家族の会会員
寝屋川市立第1中学校教諭
グループホーム・街かどケアホームあやか職員
寝屋川市ケアマネジャーの会会員のケアマネジャー
地域包括支援センター

コーディネーター役として・・・私、西北包括職員T
アドバイザーは、一部講演に引き続き 永田久美子さん

ここでは、パネラーからの発題だけでなく、会場に投げかけ、「4色の札」を使って、会場の反応をみながら進めるという方式で進行しました。

設問1:認知症との関わりについて
会場に投げかけた所、4色の色の割合から「何らかの支援をしている。」「認知症について勉強をしたことがある」方の割合が高かったです。
パネラーに、会場の反応を見ながら、パネラー自身の関わっている状況についてお聞きしました。

設問2:認知症の方が安心して生活し続ける為に「みんなで取組むために」必要なことなどをパネラー、一人づつ発表していただきました。

設問3:今までの話を聞いて(フォーラム全体を通じて)
会場の方の反応を4色のカードで表現していただき、多いのは、「一人からでもできそうなことがある。(みつかった)」、「だれかとつながってならできそう」という人の割合が高かったです。

その反応を見て、パネラーから一人一言ずつ感想を話していただきました。

まとめとして、永田先生からコメントを頂きました。

認知症の方への地域ぐるみの支援について、今までは、それぞれが行っていた感がありましたが、今回のフォーラムをきっかけとして、また、22年度「認知症地域支援体制構築普及促進事業」で取組んできたことを来年度も形を変えて、継続し、形になればと思います。22年度は現状把握の年だと感じました。23年度はステップアップができればと思います。

(包括T)