今日は、昨年の11月からスタートしました、聖母女学院中学校3年生での福祉学習の3日目がありました。
今回は聴覚障害の理解をし、実際を知る。ということで、聴覚に障害を持つ子どもを育てきた親であり、難聴の乳幼児のための教室で指導をしている方にお話をしていただきました。
「耳が聞こえない」「聞こえにいく」ということを子育てをしてきた経験、教室での経験などを通じて、わかりやすく、お話をしていただきました。
耳が聞こえない=音が聞こえないことは、発音にも影響してくることや難聴のレベルなどについても資料を使っての説明やワークを取り入れて進めていただきました。
例えば、「たばこ」「たまご」「なまこ」という3つの言葉を口の動きだけで判断することの難しさなどを話していただきました。そのためにキュードスピーチによる方法や、手話、指文字、身振り手振りによる表現、筆談、などのコミュニケーション方法についてもお話をしていただきました。
補聴器をつけていても、大勢の方と話は聞き取りにくいという話もあり、多くの生徒にとって初めての話だったようでした。
講師をしていただいた方からは、ご自身の子どもの成長の中で、障害を持つ人同士のつながり、障害のある人とない人とのつながりなど多くの人との関係の中で子どもが成長し成人し現在、社会に出て仕事に就いていることを話していただき、人は人とのつながりの中で影響を受け、支え支えられながら生活していることを生徒のみなさんに話していました。
最後に障害があるということについて、「不便であっても不幸ではない。」ということを締めくくりの言葉としていただきました。
話を聞いた生徒のふりかえりでは、手話以外のコミュニケーション方法があることを知った。手話は感情表現を伝えるために必要。相手の立場にたって考えることの大切さを考えた。などの意見がありました。
今回の学習を受けて、次回はコミュニケーション手法の一つである手話について学ぶことになっています。
今回の学習では、聴覚障害児者の親の会の協力を得て、講演していただける方の調整をしました。今後もこのような学校などでの啓発活動に協力していただける関係を作ることができたかと思います。
(職員T)