寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

福祉学習:NO5

地図に書き込む作業

今日は、聖母女学院中学校での福祉学習の5回目がありました。
今回のねらいは「車イス生活について考える。」内容は車イスで生活している方の話しを聴くということで寝屋川市内にお住まいのAさんにお話しをしていただきました。

Aさんは、20歳代のときに交通事故にあい、その結果、車イスでの生活になってから、感じた事など話しをしていただきました。また、今取組んでいる書画や絵画も展示していました。
Aさんからのメッセージ
○交通事故によって、私だけでなく、家族も含めていろいろと苦しみまたそれを乗り越えてきた。現在もその途中。今日ここで話しができる喜び
○家族、多くの人たちに支えられている。決して、一人じゃないいんだ。
○事故に遭う前から家族も含めて優しさに包まれていた。でも、それに気づいたのが事故に遭ってから。毎日を大切に感謝を忘れない。
○ささいのない一言で傷つくこともある。いじめは駄目。いじめる側は、その一言の重みを知らない。いじめられた人はその重みに負けることもある。相手を想う気持ち
○車イス生活になって生活が一変した。車イス生活になっても見えてきた世界がある。
○人には生きる意味がある。
○声をかけてほしい。町で出会ったら、声を掛けて、もしできることがあったら協力してほしい。

その話しを生徒のみなさん。自分に置き換えたりしながら話しを聴いていました。
質問では・・・・・・
 今、こうやって人前で笑顔を交えて話しができるまでどれぐらいかかりましたか?
    ====≫10年はかかりました。
 一番の苦労することは
    ====≫トイレに行くことです。
 絵画はどれくらいの時間をかけて書きましたか?
    ====≫リハビリを兼ねて取組んだ絵は、1日2時間で2日でかけました。(生徒みなさん、驚きの表情!!)
 運動とかスポーツとかは?
    ====≫プールで泳ぐ事もしました。バシャバシャといった感じですが。。。なろうと思えばできますよ。
 社協との出会いは?
    =====≫数年前、パソコンを教えてくれる方がいないか、大阪ボランティア協会に尋ねた時に寝屋川社協を紹介され、パソコン指導ボランティアの調整をきっかけにお付き合いが始まりました。
 前向きに生きている姿勢はどこから来るのですか
    =====≫心が健康であると言う事が大切。あいさつひとつで心は健康になれます。落ち込むこともあります。でも、一人でないこと。みなさんから元気を頂いている。
           など、ほかにもいろいろと質問があり、答えていただきました。

その後、生徒は、学校から駅までの道のりで車イスマップ的なフィールドワークを行いました。実際に外に出て、学校から駅までの道のりをグループごとで歩き、車イスにとって安全、安心なコースはどうか。工夫している場所(バリアフリー)の確認などを、チームワークを意識しながら地図に落とし込む作業を行いました。

 このワークにも実際にAさんも参加していただきました。
 
 最後にAさんからは、車イスの生活になってから、「不便だけど不幸ではない」という言葉をみなさんに話されていました。

 Aさんは、ボランティア依頼をしにきたことをきっかけに今、語り部としてボランティア活動をしています。Aさんは、「話す」ではなく「語る」。こころに響き伝わってくるものがありました。