1月27日に聖母女学院中学校3年生対象の福祉学習の6回目がありました。今回は、車イスバスケットボール交流。前回、車イスの操作体験を通じて福祉について考える時間でしたが、今回は、車イスバスケットを通じて感じ、考える時間となりました。保護者の方も見学にきていました。
今回は、NPO法人ASSC(アダプテッド・サポート・スポーツセンター)障害者・高齢者に対するスポーツ支援|障害者スポーツ支援団 -ASSC-
を通じて選手2名が講演、ルール説明、模擬試合、生徒、先生による試合のサポートをしていただきました。
選手の方からは、「今日は、みんなと友達になりたくてきました」というメッセージを伝えて頂きながら、お話を進めていただきました。「「障がい」とは何か、車イスに乗っている人自身は、「障がい」ではない、その人にとって「障がい」になるものが「障害」である。車イスに乗っていて、体育館にいたら私には「障がい」があるのか?」という問いかけに生徒は、障がいはないということを感じていました。自由に車イスで動く事ができる。
階段があるとそれはどうなのか?という問いかけには「障がいになる。」ということが伝わり、そこにエレベーターがあれば、それは「障がい」にはならない」ということを繰り返し、わかりやすく話をしていただきました。
選手同士での模擬試合では、スピード感、車イスの旋回性、シュート、ディフェンスでの激しさなどを目のあたりにした生徒からは自然と歓声が生まれ、拍手や応援、そして笑顔」になっていました。たくさんの笑顔が満ちた会場の雰囲気を通じて選手から「生徒のみんなの応援している姿を見ていると何だか自分も幸せな気持ちになった」という言葉がありました。生徒自身は何も特別なことをした訳ではなく、素直な笑顔という気持ちを通じて、「幸せ」という気持ちになるというなんとも言えない、いい時間を過ごすことができました。
試合では、全員が出れなかったのですが、試合に出れない生徒もプレーをしている生徒に応援し一体感があった時間でした。最後にはバスケ部メンバーと先生による試合これは、今まで以上に盛り上がりました。試合は生徒の圧勝。先生も一生懸命ボールを追いかけ、シュートしていました。
試合が終わってから、選手から試合の感想を話してくれました。上手、下手、できる、できないであきらめるのではなく、一生懸命にすることで「楽しさはある」、一生懸命にするから、応援したくなる。それが試合の中で、試合に出ている人も、出ていない人も一緒に楽しめたと思う。と話をしていただき安した。
最後に、ご自身の体験談を交えて、シドニーパラリンピックで日本代表のキャプテンとして活躍する前、アトランタパラリンピックで日本代表に慣れなかった時の気持ちなどの話を通じて「夢をあきらめない」ことの大切さをお話していただきました。
生徒のみなさん、授業が終わってからも選手と話をしたり、試合に出れなかった生徒は、競技用の車イスに乗ったりしていました。
最後に先生と選手を交えてのふりかえりはすごく、濃い物で、関わった私自身新しいつながりを感じたひと時でした。
今回の学習を早速、ブログで掲載していただいています(根木慎志オフィシャルブログ)
http://adapted-sports.blog.eonet.jp/default/2010/01/post-76c5.html#comments
次回は福祉学習の最終回2月の下旬です。
(職員T)