寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

災ボランティアセンタースタッフ養成講座2日間開催

2011年6月25日(土)、26日(日)の2日間、災害ボランティアセンタースタッフ養成講座を開催しました。
42名の方が参加していただきました。

この研修会では、このたびの東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県山元町社会福祉協議会の佐藤さんが今回の講座の講師として来ていただきました。
1日目の午前中は、被災地の様子の報告を行いました。まず、山元町社会福祉協議会の佐藤さんからは、震災当日の様子の映像を流していただき、また、災害ボランティアセンターの現在までの経緯などの報告をしていただきました。
次に、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議コーディネーター(略称”支援P” 松井康祐さん(大阪狭山市社会福祉協議会)からは、支援Pの役割や災害ボランティアセンターの設置段階の様子などの話をしていただき、本会職員からは、近畿ブロックとして宮城県気仙沼市南三陸町へ派遣持の活動の様子をスライドを使って報告しました。

その後、参加者からの質問を受け付けながら、活動内容について理解を深めていきました。

1日目の午後からは、支援Pの松井さんから、災害ボランティアセンターの機能や役割を詳しく講演していただき、また、参加者と一緒にワークを行いました。ワークは、避難所運営支援メンバーと過程して、震災後3日目の避難所で「どんなこまりごと」を「どのような人」からあがってくるかを書き出し、同じグループの人とその解決策を考えるワークをおこないました。

その困りごとの課題、解決策を通じて、松井さんからは、避難所にいる人同士が「日ごろからつながりがあれば」解決するスピードや相互理解はしやすい。ということを話していただきました。また、 寝屋川が被災地となった場合、被災された方々が災害ボランティアセンターの運営スタッフとして活動することによって、さまざまな支援展開が広がってくるとまとめとして話されていました。

2日目・26日は、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議コーディネーター 西原 弘将さん(大阪府社会福祉協議会)から、1日目の災害ボランティアセンターの機能、役割と被災地の市民が主体となって復興にむかって活動していくこと大切さの話の確認を行った後、災害ボランティアセンターの立ち上げシュミレーションを2グループに分かれて行いました。

寝屋川市地震により被災をしたことを前提にし、あらかじめ用意した用品のみで、災害ボランティアセンターを立ち上げ、ボランティアの受け入れ、活動、活動報告のシュミレーションを行いました。

みなさん、真剣にいろんなことを相談しながら、レイアウトを考え、案内看板を作成したり、短時間の間に災害ボランティアセンターを立ち上げました。2グループですので、それぞれが、ボランティア役になって、片方の災害VCでの導線、受け答えなどを即興で行いました。その後、それぞれのグループでふりかえりを行い、課題点等を出し合いました。






レイアウト、役割分担ができても全体での確認が必要だった
災害ボランティアセンターの始業前、終業後にミーティングが必要
柔軟な対応が必要
受付時にしっかりと確認すべきだった
活動報告時の体制までつくれなかった
などいろいろと課題と改善策がだされました。

それらのシュミレーションを通じて、西原さんからのコメントや山元町社会福祉協議会の佐藤さんからコメントをいただきました。

「1回で完璧なものはできない。日々改善し、よりよいボランティアセンターになっていく」
「被災地主体のためのボランティアセンター、ボランティアのためのボランティアセンターではない」
などのコメントを講師の2人からありました。

今後、寝屋川市社会福祉協議会では、災害時の対応についていろいろな角度から検討し、災害時に迅速に対応できる体制づくりを行っていきます。

山元社会福祉協議会のみなさま、お忙しい中、職員を派遣していただきありがとうございます。
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10117