外出援助活動のこれから
寝屋川社協では、市と協働して、高齢者外出援助活動を行っています。市内を6地区(コミュニティセンター単位)にかけて、軽自動車の福祉車両を配車して、地区ごとに運営委員会で組織して活動をしています。運営委員会が地区ごとでボランティアを募集し、調整をしています。
今日は、私が担当している西南地区高齢者外出援助活動ボランティア説明会に行ってきました。検討事項は、道路運送法に関する福祉有償活動に関する内容で、昨年10月に道路運送法が改正され、今まで80条許可制から79条の登録制に移行し、新たに条件整備が求められています。
今回は、79条登録制に移行したなかで、今後の活動の展望について話し合いをしました。
ボランティア、運営委員の方に、移送サービスが全国的に広がった経過から説明を行いながら、現状とこれからについてを中心に説明をしました。
特に意見交換に時間を当てたのが、「有償活動」(登録制の継続)・「無償活動」(法外活動への転換)のそれぞれのメリット、デメリットについて、参加者同士で意見を出し合うことでした。(対価に該当しない基準というものが示されていますので、その基準を抑えたうえ検討しました。)
登録制になることで、ボランティアからの意見では、国が定めている認定講習会(2日間規模)を受けることに対しての負担感がうかがえました。
現状の活動の確認
・すでに有償活動をしている。
・利用料は有料だが、ボランティアは無償
・ボランティア活動として参加
・昨年から運転ボランティアには、一定の講習などを受けることになっている。
・大阪では適性診断を受講することになっている。
・79条では、新たに国が指定する認定講習を別途受講する。
・79条では、点呼の徹底、乗務記録の徹底
有償のメリット
・講習を受けることにより、意識が高まる。
・利用者にとって、気軽(利用料金を払うことで)
・安全性、信頼性が高まる。
有償のデメリット
・ボランティア活動の希望者がいなくなるのでは?(敷居が高い)
・負担感のみが増える。
無償のメリット
・認定講習がないことでボランティア参加への気軽さがでる。
・利用料を取らないことで、利用者の負担はなくなる。
無償のデメリット
・新たなルールにより、利用者が制限されないか
・事務の受付が殺到し、今まで以上に予約対応が厳しい。ボランティアが増えるのか?
・利用料が無料になることで、利用者が気を使うのでは?
・好意による謝礼などが発生して、混乱するのでは?
共通しての見解、有償・無償にかかわらず、命を預かる活動であることは変わらない=一定の講習はしていく必要がある。
参加者、それぞれの立場でいろんな意見がでました。
参加者みなさんに、いろんな考えがあることを実感していただくことになったと思います。
終了後、アンケートをとらせていただき、多くの意見も頂きました。
そこからは、有償、無償にかかわらず、ボランティアの募集を行い、ボランティアを確保すべきとの意見が多くありました。
今回の意見を集約して、運営委員の方々が今後のことを考え、市、社協、6地区の代表者との合同会議で意見発表をすることになります。
他の地区でもボランティアへの説明を意見集約を行っています。
(職員T)