寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

10月17日に寝屋川市立第3中学校の1年生を対象に車イスバスケットボールを通じての福祉学習がありました。

講師(選手)は、NPO法人パラキャン公式サイト「見方が変わる、生き方が変わる パラキャンで変わる」-HOME
を通じて5人の選手が来ていただきました。

今回、パラリンピックキャラバンに依頼するに至ったのは、学校の先生から、「今までとは違う、体験学習をしたい。車イスに乗っての体験では、ネガティブさが強調される。それをスポーツという角度から可能性、ポジティブなイメージをだしたい。」という相談から、パラリンピックキャラバンを紹介させていただきました。

当日は、車イス操作体験で支援していただいた、北校区福祉委員会、田井・石津校区福祉委員会、保護者の方、20名ほど見学にきていました。

実行委員の挨拶、学校長の挨拶の後、選手紹介を兼ねて、今日の学習の目的のお話をしていただきました。
「道徳とかの時間として考えるのではなく、身近な生活、自分のこととして考えてほしい、感じてほしい。」というメッセージがありました。

ルール説明
14点制=障害の状態によって点数化され、5名の合計が14以内とする。障害が軽度でも重度でも必要。必要のない人はいない。みんな必要とされている。障害者をひとくくりにできない。それはみんなも同じ、それぞれ違う。それを認め合うことが必要
模擬試合
5名が2対3に分かれて、模擬試合===生徒からは歓声や拍手が湧いていました。
競技用車イスの説明
標準的な車イスとの違いやそれぞれの利点の説明
体験
実行委員と各クラスから数名ずつ。40名ほどで競技用車イスを使っての自走体験を行い、チームに分かれて試合を行いました。

質疑応答
2グループに分かれて、生徒・先生からの質問に丁寧に答えていただきました。


この中で印象に残ったのは・・・
バリアフリーのことでした。外国と比べて日本のバリアフリーは決して遅れていない。でもそれを使えやすく、みんなで意識できているか?では・・・・・
スロープの近くや点字ブロックに荷物を置いていたり、自転車、オートバイを置いたりしている。使えるものが使えにくい状況がある。これは、人がした行為それによって、バリアができている。その人達は決して、車イスの乗っている人を困らせようとはしていない。ついつい・・といった気持ち。ちょっと考えてくれれば、誰かの迷惑になっていないかを少し考えてそれを実行するだけで、日本は、町はすごく住みやすい。これは決して、障害のある人だけのことではない、みんなの親・・・将来の君たちにも関係する。ベビーカーを押したとき・・・スロープがあるのにスロープを利用できない。そんなことにならない様に。バリアフリーは決して一部の人たちのことではない。みんなにもつながる。バリアフリーにしていくのは、みんな!!という想いのこもった言葉が印象に残りました。

生徒のみなさんはどう感じたかな?
パラリンピックキャラバンの選手のみなさま、ありがとうございました。

当日来ていただきました選手の中に、女子車イスバスケットボールチーム「カクテル」のメンバーが来ていました。
http://www.cocktail-fan.com/(個人的に応援しているチームなんです。思わず、声をかけていただきました。)
カクテルは、11月3日から始まる、女子の全日本選手権に2連覇を目指して出場します。
http://www.jwbf.gr.jp/taikai/archives/2007/10/post.html


(職員T)