寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

福祉体験学習から広がる

関係者による「ふりかえり」の様子

今日は秋晴れで日中は少し暑いくらいでした。
市内の小学校5年生4クラス125人を対象にアイマスク体験を擬似体験インストラクターボランティアグループ「うらしまさん」、地元校区福祉委員会、そして保護者の方々と合同で実施しました。
体育館では日常生活体験コーナーを設置し、アイマスクをしてシャンプー、リンスの容器の違いを見つけたり、50円玉と5円玉の違いを見つけたりなどの体験をしました。
また、近くにある公園を使って、二人一組でアイマスクをつけての歩行体験、介助体験を実施しました。
体験終了後、ボランティアと生徒との意見交換では、生徒から「白杖をついて歩いている人が、歩道に留めてあった自転車にぶつかっていた所を見たことがあった。今日の体験で、少しでも歩きやすいように自転車止める時に注意したい」と話していました。

体験学習終了後、ボランティア、福祉委員、保護者、先生とのふりかえりの時間では、保護者の方から「集中して体験していた。」「真剣に取り組んでいる姿をみて嬉しかった」「これからもこのような学習や地域の方の協力があるとうれしい」との感想がありました。また福祉委員長からは、「歩行体験では、介助者役の人がしっかり言葉で伝えないといけないことがあるが、上手く表現できていなかったようだ。でも、もし大人の私たちが同じ体験をした時、しっかり伝えることができるだろうか?。福祉委員会としても視覚障害者を理解することと、人に言葉で伝えること、コミュニケーションの大切さをアイマスク体験を通じて学ぶことをしていきたい」と体験学習を通じて感じたことを話していただきました。
最後に先生からも「体験学習を通じて、障害者の理解という目的以外にも結果として、仲間作り、信頼関係などについても考えるきっかけにもなったかもしれない。このような生徒が感じていることをうまく、学習につなげていきたい」と抱負をはなしていただきました。

校区担当者からは「アイマスク体験の歩行体験は、うまく言葉にして伝えることが大切になる。それは、パートナーである相手の状況を知り理解すること、相手を思いやること、信頼することにつながる。それが障害者の理解になっていくと思います」とまとめさせていただきました。

福祉体験学習は学校を中心に保護者、先生、ボランティア、福祉委員が地域という横のつながりに広がっていく可能性を感じました。

(職員T)