3月5日午後3時から、福祉のまちづくりひろば「福祉教育意見交流会」を開催しました。
この取り組みは、学校における福祉体験学習の一年間をふりかえることを目的に、教職員、校区福祉委員、ボランティアとそれぞれの立場からグループに分かれて意見交流を行いました。
参加者は教職員が30名、校区福祉委員22名、ボランティア15名 計67名
意見交流に先立ち、19年度の取組みから寝屋川市立第3中学校1年生の取組みの実践報告を先生からスライドを交えて報告していただきました。
報告のポイント
1年生から3年生まで学年ごとに体験学習をしている
中学校を大人になるための練習場所と位置づけている。
中学校と地元福祉委員会協力して、ひとり暮らし高齢者に見守り活動の一環として、ボランティア掲示版を通じて、フラワープレゼンター・ボランティア活動を行っている。福祉委員会が主催している土曜日の高齢者サロンにも参加している。
学校計画「キャリア教育アクションプラン」(自己効力感、自己有用感の育成)に従った取組み
1年生の車イスを使った体験学習で自己有用感を高めるために実行委員会形式で事前学習、コース設定、体験内容
などを社協、校区福祉委員の協力のもと行った。事前学習、車イス操作体験、車イスバスケットボール交流体験
小学校の時に多くの子どもが車イスの操作や視覚障害体験などを実施していることを踏まえた取り組み
実行委員会方式で行った一連の流れをお話してただきました。
この実践報告で先生からは、開かれた学校とは、地域の方々が学校にきていただくこと以外に、生徒、教職員が学校から地域に出て地域の方々とつながるという意味がある。という言葉に強い印象を受けました。
実践報告のあと、グループ分けのワークをはさんで、9グループに分かれて意見交流を行いました。
福祉体験学習を通じて
1.子ども達に感じてもらいたいこと。
2.支援者として学んだこと、気づいたこと
3.ふれしかったこと
4.がっかりしたこと
の4点について交流をしていただきました。
1.感じてもらいたいこと
- やりたいと思ったら、自ら挑戦すること。限界を決めつけない
- 自分の今の立場で出来る事を考え、実行してもらいたい
- 優しさ
- つながり、広がり
- かかわりの大切さ
- 地域(福祉委員会・ボランティア)のことを知ってもらいたい
- 共に社会生きること
- 楽しく生きる
- 地域とのつながり
- 平和の尊さ
- ふくしを身近に思ってほしい
2.支援者として学んだこと、気づいたこと
- 地域の人から評価させることで子ども達も自信を持ち今後につながる活動ができる
- 体験学習を通じて、子ども達と同じように教育を受けようとおもった
- 先生の苦労
- 子ども達が自然とボランティアに関わるようになるための効果的なカリキュラムを学びたい
- 車イスが暗いイメージではなく、別の視点を与えることで情熱を持って一生懸命生きている姿
- 他人事のように思っていることが悲しく思えた
- 子ども達の無限な可能性がある
3.ふれしかったこと
- 笑顔
- 体験学習で目を輝かせていた。
- 難聴の児童に対する配慮が感じられるようになった
- 白杖を持っている人に声をかけている様子を見たとき
- お礼の手紙をもらったこと。町で声をかけてくれること、あいさつ
- あいさつが交わせるようになった。
- 子ども達の一生懸命にしてくれる姿
- ユニバーサルデザインが家の中にいろいろあったと報告してくれたこと
4.がっかりしたこと
- 体験学習の中での学びが普段の生活に生かしきれていない(学校生活)
- ボランティアスタッフ、人材が集まりにくい
- PTAの参加が少ない
- 体験だけで終わらせないでほしい
- イベント的になものにならないよう、計画・実践していく
- コミュニケーション力
- 時間が足りない。忙しすぎ
いろいろと意見が交わされました
グループ発表をしていただきました。
それぞれの立場からいろんな意見を出し合うことで、取組について再確認できたかと思います。
当日は、大阪教育大学の新崎先生も駆けつけていただき、グループワーク全体の講評をしていただきました。
担当者としての反省は、2時間で納めるため、急ぎ過ぎたことでした。
参加されましたみなさま、ありがとうございました
(職員T)