寝屋川社協のつぶやき

寝屋川市社会福祉協議会・ボランティアセンターのつぶやきを書いています。

”イチャモン”をよみとき、人と人をつなぐ地域社会をめざして講演会実施

9月1日防災の日に、寝屋川社協では、社協理事、監事、評議員及び組織構成会員対象に大阪大学大学院教授 小野田正利氏をお招きして、「イチャモンをよみとき、人と人とをつなぐ地域社会をめざして」と題して講演していただきました。

参加対象は、地域で福祉活動をしている福祉委員、施設関係者、学校関係者、市行政職員、ボランティア関連団体など組織構成会員も含め121名の参加がありました。

講師からは、今回、お話する内容は、基本、教職員向けにお話しする内容であることを伝えていただき、それを参加者それぞれが、読み変えて聴いてもらうという形ですすみました。

講演の内容では、冒頭に「モンスターペアレント」という言葉に対して、その言葉を改めるべきであるという話がありました。「モンスター=怪物、化け物」という表現をイメージするところですでに、排除の対象となり、そこから先、何の関係改善にもならいということです。

訴えてくる内容、言動を議論すべきである前に、人間性を否定すれば先に進まないということです。その上で、先生は、「イチャモン」という表現を使っているようです。イチャモンは言っている内容に対しての言葉であり、その人そのものをさしているのではないということです。

イチャモン=無理難題要求には背景がある。言ってくるのには「理由」がある。

先生は、この話の中で、教師は「理屈で説明する。」、親は「思いで主張」するという話がありました。そこにはズレが生じやすいことを自覚しておく必要があるという話がありました。これは、学校教育の現場だけでなく、福祉の現場でもある状況だいと思いました。

もし、伝え方にミスがあれば、そこは認める必要さやそれが見える冷静な気持ちを持つことは必要ということです。

しかし、違法行為や不当要求を言ってくる人はいます。それらについては、
・すぐに対応する(すぐに判断することではない)
・対応している人だけにしない。孤立させない。
・専門職と連携する
・他の職員とのズレを作らない(エラーを重ねない)
・言い逃れをしない
・事実確認
・話し合いの条件設定(時間、空間など)
・できること、できないことをはっきりさせる。理由を説明した上でしっかり行う)
・向き合う気持ち
などの話がありました。

大事なのは、対応している職員を孤立させないということだと思います。そのためにも日ごろから職場環境、人間関係を円滑にしておく必要性があるとの話もありました。